あはは
うふふ
ねえ、
おねえちゃんはどうして僕と遊んでくれるの？
ふふ、それはね、
あなたが、とっても良い子だからよ
そんなこと初めて言われた！
いつもお母さんは僕を悪い子だって言うんだ
まぁ……それはひどいわね
（あの時……）
おねえちゃんはいつまで僕と遊んでくれるの？
ん？どういうことかしら？
お母さんが大人は子どもと遊んでいるヒマはあんまりないのよ……って……
……
心配しなくていいわ
（僕は……）
ずっと遊び続けましょう
（ずっと……）
ずっと！？
そう、ずっと
あなたが大人になるまでは、ずーっと一緒に遊びましょう
おとなになるまで？
（大人に……）
そうよ、大人は遊んだりしないの
だから……それまではずーっと、
ずーっと、一緒に遊びましょう
……
うん！
わかった！ぼくがおとなになるまで……だね！
でも……そうしたらおとなにはなりたくないなあ
安心して……まだずっと、ずっと先のことだから
それまでは気にせず、遊びましょう
うん！
あの時彼女が言った言葉
あなたが大人になるまでは、ずーっと一緒に遊びましょう
あの言葉……
あの言葉が……今、狂おしいほど僕の胸に突き刺さっている
彼女と遊ぶことができなくなった僕は
所謂大人と呼ばれる年齢になってしまった
歳を重ねる……この年まで実感がなかった
ただ日々を過ごしている内に、歳を重ねただけなのかもしれない
彼女と遊びたいとどんなに心から渇望したとて
遊ぶことは叶わない
それを実感することが、大人になるということなんだろうか
だけど僕は
あの頃に帰りたいのです
