“その2 終末への序曲”

シド!シドー!

どうしたの?ミース。

私のアルバム見なかった?

アルバム?知らないけど・・・。珍しいね、アルバムなんか引っ張り出して・・・

写真の整理をしようと思って。出しといたんだけど、どこかに置き忘れたみたい。

見つけたら教えて?

うん、わかった。

最近ミース忙しそうだなぁ。部屋の片付けとかもやってるし・・・。

元の部屋が散らかり過ぎって話もあるけど・・・

この調子で散らかしグセがなくなるといいな♪♪

数時間後

あ、ミース。

アルバム、見つかったの?

ええ、あったわ。なんであんな所に置いたのか忘れたけど、玄関の階段の所に置いてあったわ。

珍しいね、物忘れなんて。

そうね・・・。でも最近、ふといろんな事を忘れちゃうのよ。

えー、大丈夫?健忘症かなあ。

・・・・・・そういえばね。

この間読んだ本に、私たちの居る現実が夢かもしれない証明を数学で、できるらしいって書いてあったの。

物忘れが酷いのも、これは私の見てる夢の中で、私が目覚めようとしてるからじゃないかしら・・・

なーんて、思ったりするのよね。

こ、怖いこと言わないでよ・・・。

なによ、ハルマゲドンが来るかも!とか言ってたクセに。

そうだけど、それはなんか違う次元で怖いっていうか。

世界が無くなる、って意味では同じでしょ。

あ、またなんかドキドキしてきた!もう!ミースのせいだからね!稲川潤二ばりにこわいよ!

キモの小さい男ね・・・。

それでこれからの現実にたえることが出来るのかしら。心配だわ。

怖いことを言い始めたミース。ハルマゲドンは本当に起こるのでしょうか・・・。

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Posted at 2013/07/24 11:57 Viewed 3 times

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それは静かに始まるのです。

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