“ぐだぐだな日常7”

こんにちは、渚です。

今日一日、楓ちゃんとデートをすることになってます。

楓ちゃんと外に出かけるのは、あのキャンプのとき以来です。

あの時はトラブルとかいろいろあって、あんまり楽しめなかったけど...

今日は平穏渦巻く都会だから、無問題!

ドン!

あいたっ!

大丈夫ですか?

ぁ・・・・はぃ・・・・ええっと・・・・

大丈夫ですね。 俺急いでるんで。

タッタッタッタ....

『すみません』の一言も無し? 感じ悪ぅ~。

都会は冷たいのです。

すまん渚。お待たせしたのだ。

あっ楓ちゃん! ううん、あたしも今来たとこだよ!

渚が見えたから急いできたのだ。待たせたのでないなら安心したのだ。

楓ちゃんは、いつもあたしのことを考えてくれてます。それだけ、あたしのことを大事に思ってくれてます。

あたしは、楓ちゃんが大好きです。友達以上に大好きです。楓ちゃんと一緒にいると、いつも幸せです。

でも、ニートで人見知りで根性曲がりで.... そんなあたしと一緒で、楓ちゃんは本当に・・・・

おっと、こうしては居れんのだ。 映画の上映時間が近いのだ。

さあ、いくのだ渚!

楓ちゃん・・・・

・・・・・・。

どうしたのだ渚?

あ! ううんごめん! ちょっとぼーっとしちゃってたみたい・・・・。

えへへ、ちょっと寝不足気味かな?

どうせ大方、夜遅くまでネットサーフィンしてたのだ。

違うよ~。

楓ちゃんは・・・・

楓ちゃんとデートって考えちゃったら、少し緊張しちゃっただけ♪

!!

さ、楓ちゃん! いこいこっ!

う、うむなのだ・・・・。

あたしと一緒で・・・・

本当に・・・・

・・・・幸せ?

・・・・・・。

・・・・・・。

・・・・渚。

・・・・楓ちゃん。

・・・・やっぱり、無理なのだ。

・・・・・・。

ごめんなのだ、今までずっと言おうとは思っていたのだ。

ただ、渚の笑顔を見るたびに、ずっと言い出せなかったのだ。

・・・・・・。

でも、もう躊躇しないのだ。

・・・・楓、ちゃん・・・・。

渚。

・・・・・・。

・・・・・・。

もう、やめよ

やだ!

渚・・・・。

やだ! やだやだ!

子どもみたいに駄々をこねるんじゃないのだ!

そんなの関係ないもん! やな物はやだもん!

せっかく、せっかく楓ちゃんと、ここまで・・・・

・・・・私も、ここまで続けてきて、今更終わらすのは、辛いのだ・・・・。

だったら・・・・!

だがbutしかし!

今ココで心を鬼にしなくては、渚のため、私達のためにもならないのだ!

渚! 私は渚のためならばと、今日まで渚のためにがんばってきたのだ!

だがもう、限界なのだ・・・・。 今度のことばかりは、もう・・・・。

・・・・いいもん。

・・・・渚?

・・・・いいもん。

渚、何をいいだすの

もういいもん!

!!

もう、楓ちゃんには頼らない・・・・。

渚・・・・。

あたしには、エイドリアンがいるもの。別に楓ちゃんがいなくても、やっていけるし・・・・。

・・・・本気で言ってるのか、渚。

しつこい! いいものはいいの!

もう楓ちゃんには関係ない話しなの!

・・・・渚・・・・。

・・・・・・。

分かったのだ。

あっ・・・・

ダッダッダッダ・・・・

・・・・・・。

渚。

エイドリアン!

渚。 今回ばかりは、私も楓に賛成します。

え!? なんで!?

渚。もう一度じっくり考えてみてください。

エイドリアンまでそんなこというの!?

なんで・・・・! どうして・・・・!

私は居間に居ます。きっと楓もそこにいます。

渚。

今ならまだ、間に合います。

・・・・・・。

では、私も失礼いたします。

あっ・・・・。

なんで・・・・

なんで・・・・

なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでどんでんねんでんなんでなんでなんでなんでなんで

・・・・・・。

なんでー!!!!

・・・・・・。

ガラッ

エイドリアン・・・・。

渚はまだ、考えを変えてくれないのか?

はい、一点張りです。

渚もバカなのだ・・・・。

いくら私でも、そこまで付き合いきれないのだ。無茶なのだ。

そうですね。ニートの渚と違い、楓は仕事もありますし。

エイドリアンのCG技術を見た瞬間に『自主映画作ろう!!』って聞かされたときはビックリしたのだ。

背景だけならいくらでも作り出せますからね。

主演俳優が二人だけ。スタッフは一人。映画に関してずぶの素人だけで何ができるというのだ。

お遊戯会レベルが精一杯なのだ。

極めつけはこの台本なのだ!

なんで私が渚を嫌いにならなければならないのだ! これが一番気に食わないのだ!

人は愛に溺れると、嫉妬やすれ違いを求めるそうです。

渚には失望したのだ! たとえ渚が私を嫌いになったとしても私はそのたびに渚を振り向かせるのだ。

しかしこの台本だと、最後はハッピーエンドのようですが。

変化や経緯は関係ないのだ! 結果が大事なのだ! そしてその現状と結果が一致してるのだ!

ならば変化は必要ないのだ! 現状維持万々歳なのだ!

楓ちゃん!

『渚・・・・。』

楓ちゃん・・・・あたし・・・・

『もういいのだ。』

かえでちゃ・・・・

『渚!』

か、楓ちゃん・・・・!

『渚の闇は、私が振り払ってあげるのだ。』

『私にすべてを委ねてくれればいいのだ。』

楓ちゃん・・・・。

『渚・・・・。』

バサン・・・・

ああっ楓ちゃんっ・・・・

『渚、お前が欲しいのだ。』

あっダメ、そんな・・・・あぁ・・・

どうせ今頃、台本片手に一人芝居でもしてるのだ。まさにオ○ニーなのだ。

官能小説を片手に自家発電にいそしむのと同類ですね。

まぁ、そろそろ飽きてこっちの方へかけてくる頃なのだ。

楓は渚が本当にお好きなのですね。まるで手にとるように分かっている。

ずずず~・・・・。

うむ、私は渚を愛しているのだ。当然なのだ。

ですが、二人は同性。この星のこの国のルールでは、二人は友人以上の関係にはなれません。

楓は渚に公に認められず、異端の目で見られることを強いていることになります。

一宇宙人の意見としてお受け取りください。

・・・・・・。

果たしてそれは、渚にとって幸せだと思いますか? 楓の自己満足ではないのですか?

ふ、心配無用なのだ。

これを見るのだ。

プリクラ・・・・ですか。

これは渚と楓ですね。

これは私たち二人の愛の証なのだ。

二人ずっと一緒だと誓ったあの日に撮ったプリクラなのだ。

恥ずかしながら、私は今でもあの日の誓いを信じているのだ。

渚の幸せは私の幸せ。 私の幸せは渚の幸せ。

楓の幸せは私の幸せ。 私の幸せは楓の幸せ。

だから、私は渚に幸せになってもらいたいのだ。なぜなら、

渚を愛しているから・・・・。

楓ちゃん・・・・。

なるほど・・・・。

地球人の感情というものは、よく分かりませんが。

渚と楓。二人がお互いを愛していることは、このプリクラからもよく分かります。

先ほどの問いは、あまりに失礼すぎました、申し訳ありません。

ふふふ、よいのだエイドリアン。

確かにこの国では同性同士が愛し合うことは、イレギュラーなのだ。

だが、どんな障害も二人で乗り越えられると、私は信じているのだ。

ガララ!

楓ちゃん!

! 渚。

ごめんね・・・・ごめんね、楓ちゃん。

渚・・・・。

あたし・・・・あたし・・・・楓ちゃんに、酷いことしちゃったね・・・・。

本当に・・・・ごめ、ん・・・・なさ・・・・い・・・・

よいのだ、渚。

その気持ちだけで、私は幸せなのだ。

う・・・・ううぅ・・・・

うわぁぁぁぁ・・・・

よしよし、もういいのだ・・・・。

ひぐっひぐっ・・・・か、楓・・・・ちゃっ・・・・ひぐっ・・・・

ほらほら、可愛い顔が台無しなのだ。

お邪魔なようですので、私はこの辺で。

すまんな、エイドリアン。

エイド・・・・リアン・・・ひっぐ・・・・

渚、私は気にしていません。大丈夫です。

ごめんね・・・・ごめ、・・・・ひっぐ・・・・

では。

渚・・・・。

何があっても、私は渚を守るのだ。 渚を幸せにしてあげるのだ。

だから、 もう泣くのはよそうなのだ、ね?

~終劇~

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Posted at 2012/09/13 00:51 Viewed 149 times

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ページ数を少なくすると言ったな。アレは嘘だ。            次→http://www.kimip.net/play/YFQTl

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