むにゃ
おはようございます。 今日も清く正しい私です。
寝起きで思考がまとまらないのですが 今起きてる事を申し上げます。
すやぁ
目が覚めたら後輩 （こいつ↑） に抱き枕にされているではないですか
………
ここでなんで一晩を共にしたのかとか 言う野暮なツッコミに備えて説明しておくと。
おうちがちょっと"アレ"で私の居場所が無くて。
学園で知り合った後輩のお屋敷で厄介になってる事が多いのであった。
気がつけば、私と後輩の関係は言わば"友達以上"のソレになっており、こうして同棲染みた事もしているわけで
昨日も、いつも通り寝床を借りたわけであるが
なんで私の布団で私を抱き枕にしているのか
寝る前はちゃんと違う布団に入って いたはずだ。
………
言いそびれたけれど、後輩はお嬢様 である。お金持ちだ。
お嬢様が故にちょっとだけ一般人とは 違う常識をお持ちになってると言うか なんというか
こうして突拍子もない事をしてくる 事も少なくないわけで……
すぴー
まあ、そういう関係だし抱き合うのは 別にそれほど問題では無いんですよ。
問題なのは、良い物食べて育っている その素晴らしい身体の感触がですね。
とても心地良い
それはもう腹立たしい程に。
従順な小動物を愛でている時と同じ 感覚っていうかなんというか……
無警戒で安心しきって幸せそうな顔で 眠っている後輩の姿を見て私は──
興奮してきた
貞操の危機！
あ、起きた
は、え
あ、先輩おはようございます。 私の布団に潜り込んだりして朝から 元気ですね？
いや待て、私は寝相が良い事に定評 があるんだ。潜り込んだのはお前だ
寝相に定評て……
だいたい、私が先輩の布団に潜る事 なんて有るわけが……
……（きょろきょろ）
……
あれっ！？先輩の布団だここ！？
素人の芸人かお前は
そうでした、嫌な夢を見てなんだか 心細くなって先輩の布団にお邪魔させて貰っていたのでした
嫌な夢
え、あ
聴かせてもらおうか
嫌です
そこをなんとか
いーやーでーすー
そうか、ならば私は帰らせてもらおう
ええどうぞ、お出口はあちらです
……
……
だったら離してくれない？帰れない
……
嫌です
どうしろと！？
"はなし"たくないですし、 "はなし"たくないです
うまいこと言ってるつもりなら大間違いだからな？
あーもう分かった分かった。 聴かないし離さなくてもいいから
……
後輩は、お嬢様だ。 綺麗で、我儘で、不器用で。
まるで高嶺の花だ。 私みたいな一般人には相応しく無い。
その高嶺の花が、私だけの為に側に ある。その事実は、私のある種の誇りみたいな物だった。
な、なにニヤニヤしてるんですか、 気持ち悪い
いや別に？可愛いなあって思って
な、ば、馬鹿じゃないですか！？唐突に何言ってくれちゃってるんですか！
と。まあ、これが今朝の話なんだが
……
……
どうしたお前ら、なんか言えよ恥ずかしいだろ
負けたよ涼ちゃん……
何に？
なんか……想像を絶していたと言うか
お前らが聴きたいって言うから話した だけなんだがなー？
真顔であんなノロケられたら口から 砂糖が出るよ……
………
で？お前らはどうなの
えっ？
ん？
私は話したぞ、次はお前らの番だろう
そうね、そういう約束だもんね。 昨日の夜にね……
ちょちょちょっと美沙ちゃん！
止めるな続けろ
由紀が寝ぼけながらねー？
やめてよ恥ずかしい！
続きを匂わせる終わり方をして 続かないアレ
