“【リレー小説】シンデレラ その9”

舞台裏

あ、そういえばですね

ん、どうした転校生?

先ほど先生からこんなメールを受信 しまして

メール?

ええ、読み上げますね

『広げた風呂敷を一気に畳み込む  合図したら数人アドリブで  なんとか』

で、舞台に既に先生が スタンバってるんですよねー! どうすればいいのかと!

あ…ホントだ!しかも着替えてるし! さ、さっさと言いなさいよ転校生!

そんな事より、誰か投入しないと! 観客がざわついてます!

あーもう! アンタがなんとかしなさい!

わ、私ですか

ほら、衣装あるしこれでなんとか!

わ、ちょっ

………

これでよし、じゃあ頑張って

えーい!ヤケクソだー!

(と、ノリで来た物の何を言えば…)

(ナリータさん、これを)

(……カンペ?アドリブなんじゃ…)

急にお呼び出しして申し訳ありません

え?……(あ、もう始まってんのね) 一体どうしたのだ、急に相談があると

お嬢様───いえ、シンデレラ復活の最近の動きは知っていますよね?

シンデレラはもうこの世界にいてはいけない人物なのです

……(あ、ここだ) しかし、シンデレラの存在を 一番喜んでいたのは、メイドである 貴女ではないか

お嬢様は私の人生そのものと 言っても過言ではありませんでした。 しかし……

シンデレラは 大戦で死んでしまった、と

………。 お嬢様は時折泣いておられました。 "これ以上人を殺めるのはいやだ"、と

……それで?私は難しい話が 嫌いなんだ

要はシンデレラの復活の阻止、ですよ これ以上お嬢様に悲しみを 背負わせたくはありません

世界平和を望むレジスタンスが 壊滅してしまった今、私が悠々と この戦いを見ている理由が 無くなりました

私と貴女で、2つの勢力を 潰すのですよ。レジスタンスの代わりに、ね

───何故私もなのか、 聞かせてもらおうか

いくら私が"あの大戦の生き残り"でも 1対2は少々無理があるからですよ。

1対2は勢力の数だろう。 さすがにボケてるんじゃないか?

現代の兵など私の敵ではありません。 底が知れてます

……ふん、まあ確かにそうだ。 また"あの時"の様に 手を貸そうじゃないか。

うふふ、ありがとうございます

じゃあ早速、牽制仕掛けにでも 行くかい?

手は速いほうがいいですね。 ちゃっちゃと行って来てください

ラジャー

新生・レジスタンス…… ってところですかね

お嬢様……私は 愛する者の為に、愛故に 全てを壊して見せます────

……

なんだこれ……

お疲れ様ー

先生……なんか余計に風呂敷 広げてませんか?

まあ……シンデレラを出さなくとも シンデレラを強調する事には成功 しているような……

案外なんとかなるんですよ、 ゴリ押しでね

ゴリ押しとか言っちゃう辺り……

何か言いました?

いえ何も

あの、先生

はいはいはい?

あの展開だともう僕出番無いですよね

………

さ、みんな次のシーンの 準備しましょう?

せんせーッ!!!!!

こうして復活(ではないが)した レジスタンス───

セブンコビッツ───

ブラックヘアー───

この三勢力による最終決戦(?)が 幕を上げたのでした。

所変わって、保健室

ま、まだ治療終わらないんです?

もうちょい!もうちょいだから!

こうして私は、つかさ子さんへ バトンを渡すのでありました。 続きます!

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Posted at 2012/11/14 20:29 Viewed 48 times

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