「「はい、どうも~」」
「今回はこの2人で漫才頑張らせて頂きたいと思います!」
「いや~暑い暑い言っておりますけども、ホントこの時期暑いですね」
「・・・ええ、まぁ相当暑いですよね。人間じゃ耐えられないくらい」
「・・・漫才なのにアツアツおでんも裸足で逃げ出す程の体張った環境ですもんね」
「・・・とりあえず移動しましょうか」
「・・・そうしましょう」
「ということでやって参りました。ではキリキリと漫才の続きをさせて頂きたいと思います」
「いや~暦は5月ですがホント最近暑いですよね?」
「そうですね~」
「私なんて暑がりですからね。今だってホラ、1・2・3枚(中にもう1枚着てる)。上着来てるんですよ~」
「アハハハ。ユ〇クロの宣伝ですか?」
「ユニ〇ロじゃないですよ! いや、確かにちょっとそれっぽいかもしれないけど・・・」
「そこはホラ。暑いって言ってるのに厚着してるところにツッコんでくださいよ」
「まぁ、彼女はユニク〇ですけど」
「だから〇ニクロじゃないって・・・」
「私なんかは結構ファッションにこだわりを持ってるんですよ」
「へ~。そうなんですか?」
「例えばこの『カウパー』なんかは――」
「いや、パーカーですよね!? 勘違いも甚だしい、というか女の子がその発言はマズイですよ!」
「このGパンは『ABCマート』で買ったものなんですよ」
「靴屋ですよね!? あそこ!?」
「バッグは『エナメル』ので――」
「それ材質ですよ! 『エルメスの』みたいに言ってますけど」
「財布は『チャンネル』の――」
「ちょっと待ってください! 『チャンネル』って何ですか!?」
「え!? あの有名ブランドですよ? 視力測定の輪っかが2つ重なったマークの」
「『シャネル』ですよ! 『チャネル』ならまだしも『チャンネル』って何ですか!?」
「え? だってスペル見たら普通にそうなるじゃないですか」
「いやいや・・・。ならスペル言ってみてくださいよ」
「CHA――」
「うんうん」
「NNEL」
「パチモンですよソレ! どこで買ってきたんですか!?」 ※正しくは「CHANEL」です
「ピー国」
「・・・今のは聞いた私が悪かったですね。でも『国』を『ごく』と読むか『こく』と読むかでまだ誤魔化しが効くはず・・・」
「でもこれパチモンなんかじゃないですよ。売ってくれた露店の人も『私が売る物嘘ないハムニダ』って言ってくれましたし」
「もうダメだー!! 修正不可能だー!!」
「というか、よくそんなの信じましたね・・・」
「まぁ、サムゲタンとか美味しかったですしね。毎食どの店行っても出てくるキムチにはさすがに飽きましたけど」
「・・・どっちしにろ修正不可能ですけど、せめてもうちょっとオブラートに包みません?」
「え、何でですか? 別に明かしたからといってマズイような後ろ暗いこと何もないじゃないですか?」
「だからそれパチモン・・・」
「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」
「いや、もういいです」
「「ありがとうございました~」」
~Fin~