今日のテストは国語も算数も100点満点。
雛子的には、小学校のテストで満点なんて当たり前だけれど……。
流石に連続50回だと嬉しいな!
お母さん、今日も学校のテスト、満点だったよ。
あら、頑張ったじゃない。このところ学校のテストで失点していないみたいじゃない。
塾のテストもこの調子ならいいのにね。
うん!雛子、頑張る!
お母さん、ただいま!
あら、ひなおかえり!
あのね、あのね……。雛子ね、今日も学校のテストで満点だったんだよ。
そう……。
(あれ……?)
あら……?
どうしたの?そんな所で突っ立って。 お部屋に替えの服を用意しているから、早く着替えてきなさい。
…………。
…………?
……褒めてくれないの?
何が?
雛子、100点満点を取ったんだよ!
それがどうしたの?
今日ので、記念すべき50回連続なんだよ!
だから?
……褒めてくれてもいいじゃん。
そう。つまり、ひなはお母さんに……。
まあ、50回も連続で100点満点を取って帰って来たのね!偉い、偉い。
って、云うのをして欲しい、という訳?
う……ん。
ひな。小学校のテストと云うのはね、50回だろうが100回だろうが、
いつでも100点満点を取る事が当たり前なの。
特に、あなたのようにより上の学校に進学しようと思っている子はね。
…………。
ひな。お母さんもこんな事を言いたくはないし、あなただって聞きたくないだろうけれど……。
学校のテストで満点を取った位で満足しては駄目なの。分かる?
あなたが戦わなきゃいけない子達は、みんな最低限のラインとしてその水準を超えているの。
だから、その程度の事で満足したり、お母さんから褒めて貰えるだなんて考えないで頂戴!
……うん。
さあ、解ったらさっさと着替えて、勉強を始めなさい!
あなたのライバルになる娘は、こういう時間も無駄にせずに一生懸命勉強しているのよ!
…………。