“一人ぼっちの科学者”

・・・・そうねぇ・・・・・・ 名前は何がいいかしら? ワタシ的には「夢」とか「希望」とかがついている名前がいいと思うんだけど・・・・

パッ

博士!

!!!・・・・なに?何の用?

!!・・・そこにいるのは・・・・ し、新型のアンドロイドですか?!

!!!・・・・

すごい!・・・まるで本物の人間みたいだ・・・・もちろんコレも、学会に発表するんですよね!!

・・・・・・・・しないわ

!?

この子はワタシのトモダチなの!・・・・学会のクソ共になんかに舐め回させるわけないじゃない!!

・・・・・博士・・・・・

最近、この研究所も・・・あ、危ないんですよ? その・・・電気代とか、光熱費が払えなくなってきてるんですよ?

・・・・こ、このアンドロイドは ・・・・・・・・ど、どうしても発表・・・

しないわ

そ、そうですか

その夜・・・・

(博士はああ言ってたけど・・・・やっぱりあの作品は発表するべきだ!!)

・・・・よし

コソコソ・・・・

(警報器は節約のために切ってあるからな・・・・)

バリーン!!

!!!・・・(びっくりした・・・こんなに大きな音するのか・・・ガラス割ると)

ジャバァーー

(わ!精製水が・・・・・・・ひえええ・・・・・・ま、まぁいいや)

ゴトゴト・・・・(あ!袋忘れちゃった・・・・お、おんぶで行くか)

ヨッコイ・・・ショッ・・・ホッ・・・・(意外と軽かった)

・・・・(ごめんなさい博士・・・)

タタタタッ

次の朝・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・や、やられた

・・・でも、まだあの子は未完成・・・・何か起こらなければいいんだけど・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・無事でいてね・・・希夢ちゃん・・・いえ・・・・ユキ・・・・

・・・・ハァハァ

・・・・えっと 起動させるには・・・どうすれば?

・・・・・起動!

とか言って起動するとか?

ウィィィン・・・パーパーラー!

!!・・・・び、びっくりした・・・・

コンニチハ!マスター、ナマエ、オシエテ、クダサイ!

!!!ふおおおおおお?!

あ、えっと・・・・・・ぼ、僕の名前は、「小南、海波」(こみなみ、みなみ)

・・・・ミナミ!マスター、ミナミ!ヨロシク、オネガイ、シマス!!

(か、カタコト?・・そんな・・・・・・博士の腕でも、やっぱり人間そっくりにはできないか)

ミナミ、カナシイ?カナシイノ? キユ、ナニカ、シチャッタ?

・・・・キユ?・・・・君の名前はキユって言うんだ

ミナミ、ミナミ・・・カナシイ?、ゴメンネ、ゴメンネ・・・・

キユ、マダ、ヒト、ヨクワカラナイ・・・ダカラ、ミナミ、カナシマセル・・・ゴメン、ゴメン

・・・・も、もう大丈夫だよ!

・・・ホント?ホント??

ほんとほんと!

・・・・ワァ・・・・

ヒト、ワラウ、キユ、スキ! マスター、ミナミ、ノダト、モット・・・ス、?・・・ス?

・・・好き?

!・・・い、今・・・(ふ、普通の人間みたいに・・・・・・)

!!・・・ミナミ、ミナミ・・・オコル? オコッテル?・・・ヤダヨォ・・・イジメ、ナイデヨォ・・・・

お、怒ってなんかないよ! ただ、ちょっとビックリしちゃって それにいじめてもないし・・・

ハタク・・・ヤメテ・・・ナンデ? ナンデ?ナンデ?・・ツクエ、ツカエナイ、ナカ、ゴミ?・・ゴミ?

・・・・タスケテ、タスケテヨ・・・・・・・・

・・・・き、キユ?・・・・ちゃん・・・???

ミナミ!アソブ、アソブ!! ナニスル?

キユ、コレ!、トランプ!トラーンプゥ!!

・・・(さっきのは、バグっただけなのかな?)

(でもなんか不気味だし・・・・・お、怒られるかもだけど、博士に・・・・・・・メメメメメ、メールを・・・)

ガクブル・・・・ピッポッピッポピ・・ピポポポポ

ミーナーミィ! アーソーボォォォ!!

・・・・・・・・・

テンテケテンテン!メールです!

!!・・・パカッ

件名・そっち行くから待ってろ 内容・

キユ・・・・僕はもうだめだ

・・・・・ミンナ、ムシ? キユ、ナニモ、シテナイ、シテナイ・・・カミ、キル・・・ヤメテ・・・ヤメテヨ・・・・・ナグル?ヤダヤダヤダ・・・ヤダ・・・

ブツブツブツ・・・・・

・・・な、なんだ?!

一旦停止!

ピッ・・・テテテーン

探したわよぉ?・・泥棒ミナミ・・

・・・・・・・すすすす、すみませんでした・・・・・・ま、魔が差して

(嗚呼、父さん母さん・・・僕も今から、そっちへ行くからね・・・)

・・・まぁ、いいわ・・・・希夢について、ね?

は、はい・・・なんか、僕が険しい顔をすると、「いじめないで」とか・・・なんか、不気味なことを・・・

・・・希夢にはね、私が中学生の頃・・・いじめで死んでしまったトモダチの・・・・脳の一部・・・記憶を司る部分が埋め込まれているのよ

!!!!・・・そ、そんなことが・・・・

・・・・・彼女は、校舎から飛び降りた・・・・いわゆる自殺ってヤツね

・・・そのころ、医者に本気でなろうとしてた私は・・・

・・・ゆ、ユキ・・・なんで?・・・・・・なんで?

・・・・・ヒュー・・・・ヒュー・・・・・ば、い、ば・・・い・・・・・ヒロ・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・(ひ、ひどい・・・・・・)

・・・ゴクリ・・・・(ユキ・・・日頃から幸せになりたいって言ってた・・・だったら、だったら・・・・)

ユキ・・・生まれ変わらせてあげる・・・それで、幸せな・・・・人生・・・・お、送らせてあげる・・・・

・・・で、でも・・・どうやって?

一回、家にユキの体を持ち帰ったのよ・・・それにユキはワタシの目の前で死んだから・・・・まだ誰もユキが死んだっていう事は知らなかった・・・・

・・・・・・・ワタシのわがままが作ったアンドロイド希夢・・・・中学の頃から、ずっと作ってきた・・・ワタシの欲の塊・・・

こんなこと、しても・・・ユキは喜ばない・・・わかってた・・・わかってたけれども・・・

それでも、ワタシはずっと一緒にいたかった・・・・

・・・・彼女と、もっともっと笑ったり泣いたり、ケンカしたかった・・・シワシワになるまでトモダチでいたかった・・・・

なのに、なのに・・・・こんな理不尽な死に方なんて・・・・

あんまりよ・・・・あんまりよ!!

なんで、なんで?! ユキが死んだと伝えられた日・・・あいつらは・・・

・・クスクス・・・・ださーいw まさに、い・ぬ・じ・にww

うんうん・・・・っていうか根性なさすぎ~、我慢しろってww

だっよね~w

・・・あの花瓶・・・・マジ邪魔・・・・・・・・何あの花?ww

ガタッ・・・・バシャッ

あっはははwww・・・・あーあ、床がびしょ濡れ~ww雑巾雑巾・・・・

あっ!もう死んでたんだっけ?

あっはははwww

・・・ッ・・・・

・・・ユキ・・・ゴメン・・・ゴメンね・・・・ワタシが悪かった・・・ユキの力に・・・なれなかった・・・・・

・・・・博士

ピッポ・・・ポッポッポーン!!

!!!!

・・・・・ヒロ・・・アリガト・・・・アリガ・・・ト?

あリガとウ・・・ヒロ・・・・ワタシノ・・・こと・・・コんな・・・おモッて・・・クれて

ダイスキ・・・大好き!・・・ヒロ・・・大好きだよ・・・・・・

ユ・・・ユキ・・・・

・・・・・ミナミ君・・・・ヒロ・・・・・・・

大好きだよ

・・・・・

・・・・・ミナミ!!・・・・トランプヤロウ!トランブ!

・・・・・・ユキさ・・・いや、キユ・・・・

空気読めよ・・・ったく

・・・・戻りましょ・・・研究所へ

お金は父からもらったし

?!

さ!みんなで戻りましょう

先行ってるわよ~バックレたら・・・・わかってるわよね?

・・・・ガクブル・・・・・

じゃ、じゃあキユ・・・・行こうか

ウン!イクイクー!!

タタッ

・・・・うふっ

一生、親友だよヒロ 海波君もね★

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Posted at 2012/10/05 19:18 Viewed 36 times

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長くなっちゃったんで、勉強するシーンとかはカット・・・カット・・・( ; ; )修正しましたヽ(´Д`;)ノ花瓶のとこ・・・すみませんでした

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