理沙「んで、この式をこれで割って…っと」
理沙「むぅ。ここからどうするんだっけ」
ガチャッ
理沙「ん?」
理久「なぁ、妹よ」
理沙「何?今宿題してるんだけど。ていうかノックぐらいしなさい」
理久「すまない、妹よ。しかし今はそのような小さな事を論じている場合ではないのだ」
理沙「まぁ身内だしそれくらい気にしないけどさ…」
理沙「あたしはあんたの姉!年上!!妹じゃないから!!!」
理久「しかし妹よ、そのような容姿で俺の姉を名乗るには無理があるとは思わんのか?」
理沙「ちょっとあんたどこ見ていってんの!?」
理久「そこの熊のぬいぐるみだ」
理沙「…」
理久「…」
理沙「あたし宿題するから」
理沙「いやいや今更そんな顔してもね」
理久「・・・」
理久「仕方ない。今回のところは退いてやろう」
理久「しかし忘れるな!俺がその気になればいつでもここに現れられるということを!」
理沙「そりゃあ家族だもんね」
理久「それではな、妹よ。」
理沙「おう、さっさとでてけー」
理久「寂しいだろうが嘆くことはない。この別れが新しい出会いを生むのだから」
理沙「意味分かんない上に敵サイドなのか味方サイドなのかはっきりしないな」
理久「それにすぐまた会えるであろう」
理沙「うん。夕飯は一緒だもんね」
理久「不思議とそういう気がするのだ」
理沙「もうそんなのいいから早く出てってよ。去り際のセリフ長すぎでしょ」
理久「それもそうだな。多くを語らないのが真の男というものだ。」
理久「まさかこの俺が妹から教えを受けようとはな。成長したな、いもう・・・」
バシッ!
理沙「なでようとするな」
理久「・・・チッ」
ガチャッ
バタンッ! ・・・チッ
理沙「(うわぁ、むかつくなぁ)」
理沙「さぁ、宿題するか…」
理沙「そういえば」
理沙「あいつ何か焦ってなかったっけ?」
理沙「まぁいいか。どうせ大したことじゃないだろうし」