何時も、仲間達と交わす何気ない会話。
何気無い日常。
コイツの言葉でその日常は、更に刺激を増して、より充実する事になるとは・・・・・。
・・・そうだ!
おいおみゃーら!一緒にバンドやろーぜ!
マイ「はぁ~・・・やっと終わったよ~!」
トキコ「まったく、あんだけ欠伸してたのに終わった途端これだもん。」
篠崎 舞。高校二年生。 とにかく授業が嫌いで、授業の殆ど は寝て過ごす。
起きている時といえば休み時間、体育授業、HRが終わった時だけである。 愛称はそのまま、マイである。
黒須 朱鷺子。同じく高校二年生。 成績優秀で、テスト期間前のマイに泣きつかれ
半ば呆れながらも勉強を教える羽目に合う。 愛称はそのままトキコである。
マイ「うー、だって睡魔さんがお迎えに来るんだモン。」
トキコ「まったくもう、そんなだから何時も私に泣きついてくるんでしょ?」
マイ「でもさでもさっ?人間、睡眠時間が大切って言うじゃない?」
トキコ「アンタの場合は夜更かしし過ぎ!」
マイ「あうー。」
マイ「そ、そういえばショウ君さ、ずっと教科書読んでるケド・・・。」
マイ「HR終わったのに、どしたんだろ?」
トキコ「そういやそうねぇ・・・。ま、どうせ何時ものエロ本でしょ?」
マイ「え・・・エロ本・・・!?」
マイ(だけどエロ本で、あそこまで真剣な顔するかなぁ・・・?)
ショウ「・・・・・。」
トキコ「ちょっとショウ?何時まで教科書読んでるのよ?」
ショウ「ん?おやトキコ嬢、これが教科書などと低俗な書物に見えるのか?」
トキコ「低俗ってアンタ・・・んん!?」
トキコは訝しげに、ショウが真剣に見つめる本を見るとそこには・・・。
トキコ「お兄ちゃんと妹・・・禁断の交わり~お兄ちゃんもう入らないよぅ~・・・ですってぇ~~!!」
ショウ「サブタイトルまで読み上げるとは、トキコ嬢も中々の変態淑女ではないか?」
トキコ「バッッッッッカじゃないのアンタ!?変態!ド変態!!」
ショウ「HAHAHAHA!それは褒め言葉として受け取るが、如何かな?」
桐谷 将騎。高校二年生。 有名なキリタニ財閥の長男・・・ではなく、ごく普通の桐谷家の長男。
学年トップの頭脳を持つが、生まれついてのド変態で、授業中は何時もエロ本を読んでいる。
又、将騎という名前から 自分は将軍家の生まれだと思っている。
所謂、残念なイケメンである。 愛称はショウ。
トキコ「アンタ・・・ユキちゃんがいるっていうのに、そんなモン読んでんじゃないわよ!」
トキコ「マジでキモいからアンタ!」
ショウ「そういえば・・・ユキとカズはまだみたいだな。」
ショウ「嗚呼・・・マイシスターよ!早くこの兄の胸に飛び込んできてくれッ!」
トキコ「キモーイ。」
マイ「な、何大きな声出してるのトキコ?って・・・」
マイ「ひゃあぁ~~~~!!何この本!!」
トキコ「あっ、ちょ・・・マイは見ちゃダメー!!」
マイ「兄妹であんな事や、こんな事してるよ~~~!!えっちぃよぉ~~~!」
トキコ(そう言いながらしっかり見てるじゃない・・・。)
ショウ「これはこれはマイ嬢、そんなにこの本が気に入ったのか?」
ショウ「兄妹の情事・・・実に興奮する、濃密な内容だとは思わないか?」
マイ「はう~・・・変態さんがここにいるよぅ~。」
ユキ「・・・それは何時もの事。」
マイ「ひゃあっ!?ゆ、ユキちゃん!?」
トキコ「い、何時からそこに!?」
ユキ「兄妹であんな事や・・・の辺り・・・。」
トキコ(つまりガッツリ内容聞かれてたのね・・・。)
ショウ「おお!我が愛しのマイシスターよ!よくぞ無事にここまで来た!」
ユキ「・・・お待たせ兄様。」
ユキ「・・・チャラ男のカズさんは?」
ショウ「まだ来ておらん。 またどこかでナンパでもしているのだろう。」
ユキ(・・・兄様も人の事言えない。)
桐谷 紗雪。高校一年生。 ショウの妹であり、兄と同じく成績優秀。
だが変態ではなく、口数の少ない大人しい娘。 たまに毒舌だったりする。
愛称はユキ。
マイ「カズ君ってば、またナンパしてるの?懲りないねー。」
ユキ「まぁ・・・チャラ男だから・・・。」
ショウ「チャラ男だからな。」
マイ(酷っ!?)
ガラガラガラッ!!
カズ「オイッスゥー!!おみゃーらお待たーーー!!」
トキコ「お そ い !! 何してたのアンタ?」
カズ「わーりぃ!いやよ?コッチ来る途中に、可愛い子見つけちまってさ!」
カズ「マッハでナンパしたら、やんわり断られたでござるっ!!」
トキコ「・・・あぁん?」
カズ「あらら・・・ブチ切れていらっしゃいます?」
マイ「ブチ切れてるよぉ~・・・。」
ユキ「・・・私刑だね。」
ショウ「いや、死刑だろうな。」
カズ「やめてくださいなんでもしますゆるしてくださいこのとーり。」
トキコ「じゃシュークリーム買って!勿論カズの奢りで!」
カズ「はぁ!?俺っち今月ピンチだってゆーたっぺ!?」
トキコ「奢るよな?あ"?」
カズ「すみませんおごらせてくださいいのちだけはごかんべんを。」
トキコ「分かれば宜しい。」
カズ「参っちまうぜ、ったくよー! ほれ、おみゃーらは何食いてーんだ?」
マイ「私もシュークリームが良いな~!」
カズ「あいよ。 ショウとユキたんは?」
ショウ「なら、フォアグラのソテーでも頂こうではないか。」
カズ「アホかテメーは!もっと庶民っぽいの選べや!」
ユキ「可哀想だから・・・ケーキで良い。」
カズ「さっすがユキたん!!女神サマみてーに優しいばい!」
ショウ「ならば俺も、マイシスターのと同じにしてやろう。しかしカズよ?ケーキの方がシュークリームより値
が張るが、構わんな?」
カズ「なん・・・・だと・・・?」
ユキ(・・・計画通り。)
ショウ「フハハハッ!流石だ我がマイシスターよッ!」
カズ「はいはい分かりましたよー!奢れば良いんだっぺ!?今月ピンチだけどさー!」
渡良瀬 一輝。高校二年生。 楽しい事と、女の子をこよなく愛するチャラ男。
勉強はめっきり駄目で、テスト期間は遊ぶ期間だと思っている。 全国の方言がランダムに出
てくる、妙な口調の持ち主。 又、アイドルヲタでもある。 因みにショウ達とは別のクラス。
愛称はカズ。
実はこの五人、小さい頃からの幼馴染である。 何をするにも何時も一緒。
共に苦難を乗り越え、共に笑い合う仲。
勿論、途中から仲の良くなったユキも同じだ。 ユキを溺愛するあまり、無理矢理
ショウが参加させたのだ。 さぁ、この仲間達はこれから先、どんな事をしでかすのやら・・・。
~~続く~~