『お気に入りのペン』

あれ――……。おかしいな……。

お気に入りの◯ッキーのボールペン、リビングのテーブルの上に置きっ放しにしていると思ったのに……。

何でないの――!

仕方がない。お母さんに聞いてみよ。

(……と思ったけど、何かお仕事の電話をしている最中みたい……。)

あら……、そんな上原先生ったら……。

わかりました。わたしも月曜日には大学の自分の研究室の方に出ますので……。

はい……。朝の10時以降ならいつでもお待ちしていますわ。

はい……、それならお昼を御一緒にでも……。

(話長いなあ……。)

(ツンツン……。) お母さん!お母さん!(超小声)

何?ひな。お母さん、今仕事の電話をしているの。後にして。

…………。

え?荒木さんのわたしの講義での単位を……。

そうですね……。ちょっと待って下さい。

今、ペンと紙を出しますから……。

…………。

…………?

…………!

あ……、あ……、ああ……! (わたしのボールペン……!!!!)

15分経過……。

……はい、では失礼いたします。 (ガチャリ……。)

ごめんねー。話が長くなっちゃって……。 あら……?

ひな、そんな格好で固まって何しているの?

(お母さんの電話が長過ぎて、叫ぶタイミングを逸しちゃったのよ~~!)

(どうすんのよ、これ……。>_<;)

(新しいタイプの『だるまさんがころんだ』かしら……?)

(最近は変な遊びが流行っているのねえ……。)

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公開日 2012/04/17 18:21 再生回数 26

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