■前回までのあらすじ!
とある『魔女』が落とした『魔法薬』を誤って飲んでしまった青年!!
ぽん!
なんと女の子の姿に! しかもなぜか魔法少女になってしまったのだ!!
元の姿に戻るため、幼馴染の少女に『魔女』探しを手伝って貰っていたのだが・・・
彼は、突如現れた『魔女』に連れ去られ、『心』までも『女の子』になるよう調教・・・洗脳されてしまう・・・!!
彼を助けるため、幼馴染も魔法少女に変身!!・・・しかし・・・。
・・・そこで待ち構えていたのは、 すでに洗脳され、正気を失った 『彼』・・・いや、『彼女』だった。
それでは本編!!
・・・
「『マスター』のために・・・」
・・・!!
「・・・『あなた』には消えてもらうわ。」
ドカッ バキッ!
・・・ぐっ・・・!(・・・本気だ。本気で私を殴ってくるなんて・・・)
「どうしたの、抵抗しないの?」
・・・フン! 幼馴染の女の子を平気で殴るような『男』に何も言われたくないわ!!
・・・それに・・・今のアンタ、口調がムカつくのよ!!・・・どこぞのご令嬢気取りかっての!!
「・・・乱暴な言葉使いね。『私』と『同じ』『女の子』なのに。」
「いいわ。『私』が身体に教えてあげる。『あなた』を倒すついでにね。」
・・・グググ
・・・!?
・・・ドガアアアァァァァァァッ!!
・・・ぐ、ぐああああぁぁっっっ!!! (・・・くっ、どうすれば・・・)
(・・・どうすれば元に戻せるのよっ!!)
・・・ふふっ。 だいぶ苦戦しちゃってるようねぇ、あの娘。
・・・大丈夫・・・! 助手さんは・・・助手さんの『愛』は絶対負けないもん!!
・・・そう。 じゃあ、これを見ても同じことが言えるかしら♡
パチン!
・・・
・・・!! キョージュさん?!
・・・なにかすごく楽しそう・・・ ・・・これは?!
私の幻術世界にいる彼・・・ ・・・もとい『彼女』の精神よ。 ・・・ちょっと覗いて見ましょうか♪
(・・・ここは・・・カラオケ?)
うわっ!キミ、ちょー歌上手いじゃん!!
(・・・!? ・・・なんだか知らないイケメンさんが・・・!)
えへへ、そうかな?
うん!すごいよ! あ、いっぱい歌って喉乾いたでしょ?君の分の飲み物、取ってきてあげるよ!
えぇ~そんなの悪いよ~
いいっていいって! 『女の子』なんだから気を使わないで!
そうそう!可愛い子ちゃんはずっとここでゆっくりしてなって!!
それより今度、一緒にデートでもいかね?パフェでも服でもなんでも奢ってやっからさ!!
え、マジで!! いいの!?
おう!キミみたいな可愛い『女の子』とデートできるなら、なんでもするぜー!!
もうっ!可愛いとか言うなって~
・・・これって・・・!
どう?完全に『女の子』を満喫しちゃってる感じでしょ? ・・・もう『男』に戻る気なんてないんじゃないかしら?
・・・そんな! キョージュさん!!目を覚ましてください!!キョージュさん!!
無駄よ。もう『彼女』にはこっちからの声なんて聞こえないわ。アナタの声も・・・
・・・幼馴染だっていう、あの娘の声もね♡
・・・そうだ!次は『幼馴染の女の子』なんてシチュエーションはどうかしら!! 面白くなりそうだわ~♡
・・・くっ。(悔しいけど、わたしには何もできない・・・)
(キョージュさん・・・助手さん・・・!)
・・・
・・・はぁ・・・はぁ・・・ ・・・ぐっ・・・!
「・・・そろそろ、降参したら?」
・・・まだ・・・まだよっ!!
「・・・どうして・・・そこまで頑張るの? ・・・傷めつけられて、ツラいはずよ?」
こんなの・・・!いつもアンタに『胸もなければ夢もない』だの『貧乳キャラ』だの言われるより全然マシなのよ!!
ほんと、アンタはいつも突拍子のないことばっかやろうとして、私のこと、からかってばかりで・・・
・・・幼馴染の私がどんな思いで、いつもアンタみたいな男のそばにいると思ってるのよ!!
「・・・」
「・・・おさなな・・・じみ・・・?」
・・・でも!! ・・・それでも・・・!! 私は・・・アンタのことがっ・・・
「・・・」
・・・
(さ~てと!次のシチュエーションは・・・おっ!幼馴染か~)
・・・
(・・・あれ?この部屋、どっかでみたことあるような・・・?)
「ふふふ・・・ついに完成したぞ・・・」
(な、なんだ?!怪しい男の人の声が・・・?)
・・・
魔法少女に・・・俺はなる!!
(うわっ、何だコイツ!?・・・でも、コイツもどこかで・・・)
・・・なに言ってんだアンタ・・・キモいよ?
相変わらず可愛い顔してキツイこと言うな助手よ。
か、可愛いってそんな・・・
(・・・って。こいつデリカシーの欠片もないのかよ!?)
(・・・あ~やだやだ、こんな男と幼馴染の設定だなんて耐えられないわ。人のこと勝手に「助手」とか呼んでるし。)
(こんな男を・・・好きになる女の子なんて・・・)
・・・
・・・本当・・・いるわけ・・・ないよな。 ・・・こんな『俺』を・・・好きになってくれる女の子なんて・・・
いつも『あいつ』に、ひでーことばかり言って、迷惑ばっかりかけて・・・
・・・『俺』のことなんて・・・誰も・・・ 『あいつ』も・・・好きになんか・・・
・・・そんなことはないんじゃないか?
・・・え?
「・・・!!」
ほら・・・『誰か』が呼んでいるようだぞ?
「・・・ わ・・・たし・・・は・・・アンタ・・・のこと・・・が・・・」
・・・この声・・・まさか・・・
ああ・・・そのようだな。
・・・
「・・・私は・・・」
・・・アンタのことが・・・
・・・アンタの・・・ことがっ・・・!!
・・・好き・・・なんだから・・・。
・・・!?
・・・私の幻術世界が・・・消滅していく・・・?
・・・な、なに!? ・・・何が起きたっていうの!?
・・・『あれ』をみれば、わかると思いますよ?
・・・なんだっていうのよ!?
・・・
・・・
・・・なにを・・・
・・・なにをこんなところで恥ずかしいこと言ってるんだ、 この 貧 乳 助 手 が!!
ペシィィィィン!!
い、痛あああぁぁぁぁぁっっっ!! び、ビンタかよ!!!
・・・うるさい うるさい うるさい うるさい!!・・・このバカ!!!
・・・バカ。・・・ほんとバカ。 ・・・心配・・・したんだからっ!! ・・・ぐずっ。
・・・ぐずっ。 ・・・よかった・・・戻ってきてくれて・・・
・・・泣くなよ。顔、くしゃくしゃになってんぞ。
えへへ、だって・・・
・・・助手。
その・・・えっと・・・なんだ・・・
・・・ありがとな。お前の声がなかったら俺は今ごろ・・・
いいのよ別に! ・・・前にも言ったじゃない。
「私の胸を借りるつもりで、どんどん頼っていいから」って!!
はっ!!助手の薄い胸を借りたところで期待も薄いけどな!!
(カチーン)
も、揉んでやろうかあああああああああああっっっっっっっ!!!
ふにゅうっ!
ひゃあっ!! ・・・や、やめろっ////
・・・私の幻術が・・・洗脳が・・・ ・・・調教が・・・失敗するなんて・・・!!
・・・だから言ったでしょ。
助手さんの・・・キョージュさんへの『愛』は絶対負けないって!!
お・・・おのれぇ・・・
やっ・・・やめろって・・・ ひゃああっ・・・////
あはは!!服の下から直で揉んでやるうううぅぅぅ!!!
ついに彼の洗脳を解くことができた助手。あとは彼を元の姿に戻すだけだ!!
(・・・あ、そういえば助手さん、さっきおもいっきりキョージュさんに『告白』してたような・・・)
・・・つづく!