さて。
さて。
ではもうちょっと込み入った話をしてみようか。
込み入った話、とは?
じゃあ、考えるという能力について。
は? なんか変な方向にシフトしてないか?
いやいや、まあ言わせてよ。
たとえば、「よく考えてからものをいえ」とか「ちゃんと考えて動いてるか?」とか、
僕はよく聞くけど、そもそも『考える』っていうのは、どういう行為なんだろうねえ?
どういうもなにも・・・・・・そのままの意味だろ?
今、B子ちゃんが間髪入れず、「そのままの意味だろ?」って言った。
はあ?
僕は考えるっていうことの具体的な行為を聞いたのに、そのことについて話してくれたとは言いがたい。
これは、B子ちゃんが反射で答えた言葉なんだ。
反射は、人が思考錯誤してするものじゃない。
つまりは、素がでちゃうものというわけで。
ここから、B子ちゃんは話の詳細を理解せずに、思ったことを口にしちゃう人間だっていう可能性がでてくる。
ちょ、ま、ええ?
まだ続けていくと、僕の言うことはB子ちゃん的には、そもそも聞く価値のないものだと決めているともとれて、
だとしたら、いつもB子ちゃんは僕に対して、こういう風な気持ちでいるんだと――
ち、ちがう! ちがうよ! そんなんじゃないから! そんなんじゃないから!
――とまあ、こんなことが、たぶん考えるっていうんだろうねえ。
え?
置き去りにして悪かったね、B子ちゃん。大丈夫だよ。今いったことは、すべて単なる可能性的な話で、
絶対そうっていうわけじゃないよ。
あ、まあ・・・・・・うん。
ここで、可能性っていうことは、つまりB子ちゃんがそう思っているわけないっていうことを、
B子ちゃん自身はつこうとしなかった。ってことは、B子ちゃんは、僕にさっき言ったことが真実でも、
そのままでいいと思っている――
ちょっと! それもうやめろよ! 怖い! 怖いよなんか!
冗談ってわけじゃないけど、つまりは読み取れるものから繋げていく――これが考えるってことだと、思う。
なんか、なんのことだかわからなかったんだが・・・・・・
単純に、考えるっていうことがどういう行為なのかっていうことだよ。
でも、これは僕の持論なんだけどね。
先生に、「よく考えろ」っていわれるんだけど、そもそも考えるっていうことがどういうことか、わからなくて、
結果、こういうのが『考える』ってことじゃないかなーって思ったわけよ。
じゃあ、そもそも今日は何でそんなことを話そうと?
それは、物語を書く上で大事なことのひとつだからだよ。
『発想』っていうのは、単純にセンスなようで、ただ無意識、というか、過去の経験からして生まれるもの。
物書きとして羨ましく思う能力に見えて、ただの努力の結晶なんだよ。
ふんふん。なるほど。
こういう力をもっちゃうと、人の嫌な部分が見えて、あと頭も良くなった気がしちゃうから、注意する必要があるね。
うざあ・・・・・・。
さってと、じゃあ議題を変えよう。B子ちゃん、なんか言っていいよ。
なんか? なんかって、なんでもいいのか?
うん。どうぞ。
しいていうなら、根本的な能力のことじゃないほうがいいかな。
それじゃあ、わたし、思うんだけど。
どうしてラノベは、よく2ちゃんとかに批判をもらっているものが多いのに、あんなにいっぱい新しいのが
でているのかなーって。
わりといいカンジのが出たことに驚いた・・・・・・。
うるさい。
じゃあ、それについて考えてみよう。
2ちゃんって、すべての読者が集まるわけじゃないじゃない?
まあ、そうだな。
でも似たようなものが出続けるってことは、つまりは読者が求めているものは、そういうものってことで。
編集部はそう思って、出しているんだ。
まあそれはわかるけど・・・・・・。
編集部の人は、見る目がちゃんとあるはずよ。これは断言できる。
ただ、これクソつまんねえとか思っている人よりも、ちゃんと好きな人もいるんだよ。
例を挙げると、エロいのとかね。
第1回の話と繋がってきたな。
おそらく、読者の精神年齢が低下しているか、女の子に縁のない男子が増えているんだろうね。
うわ、率直だなあ。
まあね。最低限売れはするんだよ。でもそういうのがいっぱい出されていたら、まあ埋もれちゃうよね。
で、2ちゃんにスレが立つと。
ドンマイ♪ ってかんじ。
じゃあ逆に聞くけど、A太が好きな小説ってなんだ?
好きな小説? うーん、そうだねえ・・・・・・。
好きっていうよりは、クオリティの高い作品として挙げるなら、とらドラの1巻を入れてるよ。
とらドラ? それはまたなんで?
描写にリアリティがある。ご都合主義じゃない。ドラマの展開がうまい。
めっちゃ単純だな。
まあね。
今日はこのくらいにしておくか。
ラノベでしたら、この作品どう思う? とか、疑問などありましたら、それについて書かせていただきます。
ここまで読んでくれて、どうもありがとうございました。