“自称勇者の冒険~16話目~(終)”

………

……

魔王 「愚かなる自称勇者よ!! ここで朽ち果てるが良いっ!!」

自称勇者 「くっ…凄い魔力だ…!! だがここで負けるわけにはいかない!」

魔王 「無駄だ……。 貴様は我を倒す事は出来ぬ…」

魔王 「お前は自称勇者……。 真の勇者ではない者に、我は倒せぬ」

自称勇者 「…それはどうかな?」

魔王 「……何?」

自称勇者 「確かに俺は魔王の言う通り、勇者じゃない。元々はただの村人Aだ…」

自称勇者 「本来はNPCとして、同じ台詞を言い続ける人生を送らなければいけない存在だ」

自称勇者 「確かにNPCとして生きる事は楽でいいかもしれない」

自称勇者 「毎回同じ台詞を言っていれば良い……ただそれだけの人生だ」

魔王 「……何が言いたい?」

自称勇者 「だが俺は……」

自称勇者 「俺は…勇者に憧れた」

自称勇者 「俺も勇者になって、世界を救ってみたいって思ったんだ」

自称勇者 「そして…俺は勇者になった。 村のみんなからは反対されたけど、 俺はそれでも勇者になると決めた」

自称勇者 「勇者の代わりに世界を救う。 これが自称勇者の…俺の答えだ」

魔王 「…くだらぬな。 そんな理由で我を倒そうと言うのか?」

魔王 「仮に我を倒したとしても、 その後はどうするつもりだ?」

魔王 「勇者ではない貴様が我を倒したとしても、貴様は誰にも褒められはしない。誰にも感謝される事はない」

魔王 「貴様には祝福すら訪れない。 我を倒したところで残るのは、 ……ただの“無”だ」

魔王 「お前に、未来など無い」

自称勇者 「それを決めるのはお前じゃない」

魔王 「ほう……?」

自称勇者 「俺はお前に勝って、自分のエンディングを迎える……」

自称勇者 「だから…覚悟しろ、魔王!!」

魔王 「愚かな…。 ならば我も本気で貴様を潰そう」

魔王 「貴様は今日ここで…消滅する!!」

魔王は呪文を詠唱し始めた…。

魔王 「形あるもの全て滅びゆく…… そこに残るは無のみ……」

魔王 「さあ…貴様は世界の終焉を垣間見る…」

魔王 「絶望の牢獄…その身に味わうがよい!!」

魔王 『終焉魔法…ジエンド!!!』

自称勇者 「な、何だ……これは!!」

自称勇者 「体が……消えていく……!?」

自称勇者 「う……うわぁああああああっ!!」

なんと!勇者は消えてしまった!

魔王 「終焉魔法ジエンド……。 貴様の存在は、この世界から消滅した。永遠に闇の中で彷徨い続けるがいい」

………

……

自称勇者 「う……ここはどこだ……? 俺は…死んだ、のか……?」

自称勇者 「そ、そうだ!魔王は!? 魔王!どこにいるんだ!!」

自称勇者 「誰もいない……のか……?」

??? 『もう諦めようよ。 俺に魔王を倒せるわけがなかったんだ』

勇者 「だ、誰だ!?姿を現せ!!」

??? 『……いいだろう』

村人A 「…俺だよ」

自称勇者 「お前は……!」

村人A 「そう、俺は俺だよ。 自称勇者の俺……」

自称勇者 「な、何で俺がもう一人いるんだっ…!?」

村人A 「何故って…ここはそういう世界だからね。自称勇者ではない俺がいたって不思議じゃないさ」

自称勇者 「そ、そうだ!おい、俺! 俺は魔王を倒さなくちゃいけないんだ!ここから出る方法を教えてくれ!」

村人A 「…そんな事よりさ、自称勇者の俺。もう魔王を倒すのはやめないか?」

自称勇者 「……!?」

村人A 「自分で分かってるはずだろう? やっぱり俺はただの村人Aなんだよ」

村人A 「魔王を倒す力なんて俺には無い。 最初から分かり切った事だったじゃないか」

村人A 「だからもう…良いんだよ」

村人A 「ここで、俺の冒険は終わりだ」

村人A 「冒険をやめて村人Aとして生きていけばいいだけの話さ。 君なら出来る…簡単な事だろう?」

自称勇者 「………」

村人A 「安心しなよ。 君が冒険を辞めても誰も君を責めたりはしないさ」

村人A 「だって君はもうあの世界に存在していないんだから……」

村人A 「だから、もう終わりにしよう」

自称勇者 「そうだな……俺は……もう…… あの世界には…いないんだ……」

自称勇者 「だったら…もう……」

村人A 「さあ、俺の後に付いてきてくれ。 この先に行けばこの冒険を終わらせる事が出来るよ」

自称勇者 「……ああ、分かった……」

??? 『おい、そいつに付いて行くんじゃねーよ。本当に消されちまうぜ?』

自称勇者 『………?』

村人A 「…誰かな?俺の邪魔をするやつは」

??? 『その先に行けば、無理矢理終わらせられちまうぜ?お前はそれでも良いのか?』

村人A 「いいから姿を現したらどうかな? いや、姿を現わしてくれ」

??? 『……いいだろう』

**** 「これで良いのか?」

村人A 「へえ…驚いたね。 まさか君が生きていたなんて。 神様に消されたはずだけど」

**** 「キャッシュってやつだ。 まさか知らないわけじゃないだろ?」

**** 「データを消してもキャッシュの中にはデータが残る。まあ細かい事は気にすんな。そこは察してくれ」

**** 「さて…と。 俺は一つやる事がある。 お前は席を外してくれないか?」

村人A 「それは出来ない。 俺は、この自称勇者の俺をもう休ませてあげたいんだ」

村人A 「もう、俺の冒険は終わってしまったんだからね」

**** 「いいから消えろ。 お前はこの自称勇者じゃない。 お前はただの幻だ」

**** 「いや…この世界の影、といった方が正しいか?」

**** 「ここに転送されたやつの心を読み、そいつに化けて心の隙間に入りこむ……。そんな影だよ、お前は」

村人A 「あーあ、ばれちゃってたのか…」

村人A 「だったら良いよ。 君達はここから出る事もなく、 永遠に闇の中を彷徨い続けるといい」

村人A 「消えられなかった事を 永遠に後悔するんだね」

**** 「いいから、消えろ」

影 「………」

**** 「さて……そこの自称勇者!」

自称勇者 「俺……?」

**** 「そうだ。お前だよお前」

自称勇者 「何で…消えさせてくれなかったんだ…。俺はもう存在してないんだ……もう意味が…」

**** 「諦めるのか?」

自称勇者 「でも俺はもう諦めるしか…。 ここから出る方法だって無いんだ…」

**** 「方法があるとしたらどうする?」

自称勇者 「え……?」

**** 「方法があるとしたらどうするかって聞いてるんだよ。聞きたくないのか?その方法ってやつをさ」

自称勇者 「そ、それは……」

**** 「あるか、ないか。 それしか聞かねえ、聞きたくねえ。 お前の答えはどっちだ?」

**** 「選べよ、自称勇者。 お前は世界を救わねえのか? エンディングを見たくねえのか?」

自称勇者 「俺は……俺は……」

自称勇者 「俺は…世界を救いたい!! このまま終わらせられるなんて、 そんなの嫌だ!!」

**** 「ふっ……良い顔だ。 その気持ちがあるなら大丈夫だな。 お前は勇者として充分やってけるよ」

**** 「…方法は簡単だ。 冒険を始めたいと、 心の底から願えばいい」

自称勇者 「心の底から、願う……」

**** 「今俺たちがいるこの空間は、存在を消された奴らが行きつく空間だ」

**** 「ここに来た奴らは、さっきの影に心を奪われて完全に消されちまう」

**** 「あいつはここから出られないと言ったが、実は一つだけ方法がある」

**** 「ここに来たやつは大半が、 “出られない”ではなく、 “出る必要がない”と思うからな」

**** 「まあそういうのは、 あの影に心を食われた奴らが言う事だ」

**** 「お前はどうだ? ここから出たいか?」

自称勇者 「ああ!俺は自称勇者だ。 魔王を倒して世界を救う!! それが俺がやるべき事だ!!」

**** 「…そうか。 だったら早く行きな! お前の行くべき場所へよ!!」

光が自称勇者を照らし出す…。

自称勇者 「こ、これは……?」

**** 「お前の願いが伝わったんだよ。 これでお前はここから出られるぜ」

自称勇者 「そういえば君は……?」

**** 「ん?」

自称勇者 「君は…一体誰だ?」

**** 「そうだな…かつては俺も勇者だった……勇者アスタリスクって知ってるか?知らねえか」

自称勇者 「勇者アスタリスク……? ……勇者!?」

自称勇者 「それじゃあ君が…本来の勇者……!?」

**** 「…昔の話さ」

自称勇者 「そうだ…だったら君も共に元の世界に帰ろう!そして力を合わせて魔王を……」

**** 「いいや、自称勇者。 俺はここに残るぜ」

自称勇者 「な、何を言ってるんだ!? ここに残るという事はつまり…」

**** 「いいか、自称勇者。 俺はもうあの世界の勇者じゃねえ」

**** 「今、あの世界での出来事は俺の冒険じゃねえ。それはお前の冒険だ」

**** 「後の事はお前に任せるぜ。 自称勇者……お前にな」

自称勇者 「だ、だけど……!!」

**** 「あーあーあー……!! いいから行けよ!ほら、よっと!」

自称勇者 「うわっ…ちょ…!!」

自称勇者 「ぬわぁああああああっ!!!」

自称勇者は光の中に消えていった…。

**** 「ふ~…行ったか」

**** 「自称勇者…。 お前の気持ちは嬉しかったぜ。 俺も出来ればもう一度帰りてえ」

**** 「でもな…世界に二人も勇者はいらねえのさ。それはもう、お前の冒険だからな」

**** 「じゃあな、頑張れよ自称勇者。 いや……勇敢なる者、勇者」

………

……

魔王 「はっはっは!! これで勇者の存在はこの世界から消え去った!!」

魔王 「これで世界は永遠に続く。 今までと同じようにエンディングなど迎える事なくな!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

魔王 「む……!?」

ピキ……パキ……

パキィィイイイインッ!!!

自称勇者 「まぉおおおおおおおおおうっ!!」

魔王 「なっ…!?そんな馬鹿な!! 終焉魔法ジエンドから抜け出しただとっ!?そんな事出来るわけが…」

自称勇者 「俺はもう負けない…!! 俺はもう冒険を諦めない!! お前を倒す!!それだけだ!!」

魔王 「ならばもう一度存在を消す!!」

魔王 「終焉魔法…ジエンド!!!」

ゴォオオオオオオオオッ!!

自称勇者 「そんなもの……」

自称勇者 「効かんっ!!」

魔王 「な…何だとっ!? 終焉魔法を打ち消した…だと!? そんな馬鹿な事があるわけが…」

自称勇者 「………」

魔王 「ハッ…!」

魔王 「そ、そんな馬鹿な!! この波動は……勇者の……!?」

魔王 「き、貴様っ!! どこでその力を手に入れた!! ただの村人である貴様がっ…!!」

魔王 「その力を…手に入れられるはずが無いっ!!それは選ばれし者しか与えられる事の無い力っ…!!」

魔王 「な…何故っ…!?何故だ!!」

自称勇者 「…そうか、あの人が力をくれたのか……ありがとう、勇者アスタリスクさん」

魔王 「勇者…アスタリスクだと!? そいつは…もう消滅したはずだ! まさか…していなかっただと…!?」

魔王 「だ、だが…たとえ勇者の力を手に入れようと、我には勝てぬ!! お前の冒険はここで終わる宿命だ!」

魔王 「そもそもお前は一人だけ。 一人だけなら我に勝ち目が…」

魔法使い 「それはどうかしらね」

魔王 「なっ……!?」

魔法使い 「私達の事を忘れないでほしいわ」

自称勇者 「魔法使い!」

賢者 「私もいますよ~」

自称勇者 「賢者さん!」

魔法使い 「全く…アンタがさっさと行くから私達迷っちゃったじゃない! 来てあげた事に感謝しなさいよ!」

魔法使い 「本当なら帰っても良かったんだからねっ!!」

魔法使い 「アンタ一人じゃ魔王を倒せないかもって思ったから来てあげたのよ! 勘違いするんじゃないわよ!!」

賢者 「なるほど…これがツンデレ、 というものですね~…ふむふむ」

魔法使い 「ツンデレじゃないっ!! そもそも私はこいつの事なんて…」

賢者 「はいはい~」

自称勇者 「ははは…皆、ありがとう」

魔法使い 「別にお礼なんて良いわよ。 それよりアンタに話がある人がいるわよ。全く……」

自称勇者 「え、誰?」

暗殺者 「私だ」

自称勇者 「あ、アナタは……!!」

暗殺者 「そう、身構えるな。 別に私は君を暗殺したりはしない。 だから…安心しろ」

魔法使い 「この人が私達をここまで案内してくれたのよ。どういう理由か知らないけど…まさかアンタ…」

暗殺者 「君には礼を言っておくぞ。 私を魔王から解放してくれたのだからな」

自称勇者 「え…俺は何もしてませんけど…」

暗殺者 「そんな事はない。 第一形態と戦っただろう?」

暗殺者 「魔王はあの姿でいる事が、 呪縛の効果発動条件だったんだ」

暗殺者 「魔王が第二形態になった事で、 その呪縛は解かれたがな。 だから君は私の恩人だよ」

暗殺者 「ありがとう、自称勇者」

暗殺者 「それで…だな。 お礼と言っては何なのだが… 感謝の気持ちも込めて…」

暗殺者 「私の嫁にならないか?」

自称勇者 「え?」

賢者 「わ~、勇者さんモテモテですね~」

魔法使い 「ちょっ……な、なななななななななな……何言ってるのよ!!!」

暗殺者 「何って…愛の告白だが?」

魔法使い 「いやいやいや…そういう事じゃなくて……」

暗殺者 「……駄目なのか?」

暗殺者 「私の嫁になればもう暗殺しないぞ?毎日安心だぞ?自称勇者は私の嫁になりたくないのか?」

魔法使い 「ちょっと勇者!! アンタどうにかしなさいよ!!」

自称勇者 「ええ~…どうにかって言われても……」

魔王 「……おい、そろそろいいか?」

魔王 「イチャイチャするなら、我に勝ってからにしてもらおうか……!!」

魔王 「目の前でイチャイチャされると、世界を滅ぼしてしまうかもしれんのでな」

勇者 「はっ…そ、そうだった!! 魔王を倒さないと!!」

魔法使い 「仕方ないわね…。 私も一緒に戦うわよ。 アンタだけじゃ心配だしね」

賢者 「そうですね~私も少しだけ…」

賢者 「本気を見せてあげましょう!!」

暗殺者 「私も共に戦うぞ、自称勇者。 この男にはお返しをしなければな」

暗殺者 「そしてこいつを倒した後は… わ、私の嫁になってもらうからな…」

自称勇者 「ありがとう、みんな……!!」

魔王 「おのれ……愚かなる者共め…! そうまでして我を倒すというのか! 貴様らはぁ……!!」

自称勇者 「この一撃に全てを賭ける!! みんな…力を貸してくれ!!」

魔法使い 「ええ!!」

賢者 「はいっ!」

暗殺者 「ああ!」

キィィイイインッ!!

魔王 「何だこれは……!? この波動は…今まで感じた事の無い程の強大な波動っ……!?」

魔王 「だが…その力の上を行けばいいだけの事っ!!進化の秘宝よ!我に力を与えよ!!さらなる力を!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

魔王 「フハハハハ!!ドウダ!! コノチカラがアレバオマエなど… そのチカラなど……!!」

自称勇者 「いっけぇええええええええっ!!」

魔王 「ハッ…!ただの斬撃ではないか。 この程度の斬撃…防いでしまえばどうという事はないッ!」

シャキィィイイイインッ!!

魔王 「なっ…そ、そんな馬鹿な!! コノ進化の秘宝の力ヲ持ってでも、 止める事が出来ないだと……!?」

魔王 「ば、馬鹿な……!! こんなやつに…こんなやつに… この私が倒されるというのか!?」

自称勇者 「終わりだぁぁああああっ!!!」

魔王 「ば…馬鹿なぁあああああっ!!」

ドゴォオオオオオオオオンッ!!

………

……

自称勇者 「俺の…勝ちだ!」

魔法使い 「ふんっ…アンタにしてはよくやったと思うわよ」

自称勇者 「魔法使い……」

魔法使い 「別に…何とも思ってないからね」

賢者 「ツンデレですね~」

魔法使い 「ツンデレじゃないっ!!!」

自称勇者 「ははは……」

暗殺者 「よ、よし…それじゃあ魔王も倒した事だし、勇者を私の嫁に……」

魔法使い 「ちょっと!!」

賢者 「ほらやっぱりツンd……」

魔法使い 「じゃないわよ!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……。

自称勇者 「魔王城が崩れ出したな…。 早くここから脱出しないと!!」

魔法使い 「…そうね、とりあえず先に外へ脱出しましょうか」

自称勇者 「よし、行くぞっ!!」

………

……

ズドォオオオオオンッ!!

自称勇者 「ふぅ~、何とかギリギリ脱出出来たな」

魔法使い 「ええ、そうね……。 で、これから皆どうするの? 一応魔王は倒したわけだけど…」

魔法使い 「この先にエンディングは無いけど……」

賢者 「そうですね~、 どうしましょうかね~」

暗殺者 「だ…だったら私の嫁になってもらうルートしかないな…うん」

魔法使い 「アンタねぇ……」

賢者 「…で、誰を選ぶんですか? 結局のところ勇者さんは~…?」

自称勇者 「ファッ!?」

賢者 「いや、ほら…RPGの最後では勇者さんとお姫様が二人だけで旅に出かけるって言いますよね?」

賢者 「……で、どうするんですか? 私にします?魔法使いちゃんにします?暗殺者さんにするんですか?」

自称勇者 「え…えーっと……」

【選択肢】 ①魔法使いを選ぶ ②賢者さんを選ぶ ③暗殺者を選ぶ

賢者 「じーっ……」

魔法使い 「………」

暗殺者 「チラッ……」

自称勇者 「俺は……俺は……!!!」

自称勇者 「せっかくだから俺は…… この選択肢を選ぶ!!!」

→④俺達の戦いはこれからだ!!

自称勇者 「そ…それじゃあ俺は行くから! またどこかで会いましょう!!」

なんと!勇者は逃げだした!!

魔法使い 「あ、ちょっと!!」

賢者 「逃がしませんよ~、勇者さん~!」

暗殺者 「ま、待ってくれ…勇者は私の嫁になるんだからなっ!!」

自称勇者 「ぬぁああああああああああっ! 本当の戦いはこれからかぁああ!?」

………

……

こうして、俺の冒険は終わった。

それは長いようで短い冒険。

でも、この世界はまだ続いていく。

いつかまたどこかで魔王が誕生して、 世界を滅ぼそうとするんだろう。

そして、またどこかの勇者が魔王を倒して世界を立ち上がる時が来る。

この世界は…そんな世界だ。

いつかまた、 別の勇者が別の仲間達と共に、 別の物語を作るのだろう。

だから…

この世界は、面白い。

~自称勇者の冒険~

*登場人物* ・自称勇者/村人A ・魔法使い ・賢者

*暗殺者 *魔王

*その他の皆さん

………

……

~FIN~

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Posted at 2013/03/02 05:27 Viewed 12 times

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完…結…ッ!!!

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