深夜0時頃……。
zzz……。 う――……馬鹿野郎……。えぐ……。
……。
雫さん。お風呂入ってよ……。
う~~~~ん…………。
(駄目だ、こりゃ……。)
(全くもう。ヒトの家で酔い潰れるなんて信じらんない。)
(何で夕食の後片付けからお風呂の準備と後始末まで、雛がしなくちゃならない訳?)
(しかも殴られたし……。)#
(全く……。何の為のベビーシッターさんなのよ。格好だけじゃない!プンプン!)
(ああ、早くどっか行かないかなあ……。)
(というか、酒臭い……。)
(喰らえ!ファブリーズ!)
翌夕……。
いやあ、君が荒木さんだね。 家内から話は聞いていますよ。
短い間とはいえ、愚娘が世話になったようで……。
どうですか?雛子は良い子にしていましたか?
はい、それはそれは良い子で過ごして居られましたよ。
さすが先生のお嬢さん。躾がよく行き届いて居られますね。
ははは……。そうですか。それはありがとう。
それでは、はい……。裸で申し訳ないけれど、心ばかしのお給料として、受け取って貰えるかな?
あら、こんなに……。(諭吉2枚かよ……。少ねー。)
いやあ、思っていた以上に良くしてくれたようだからね。僕と妻からのお礼として受け取って下さい。
本当に、ありがとう。さあ、雛子。そんな所に隠れてないで、お世話になったんだから挨拶位しなさい。
さようなら、雫さん。 (もう来んな!)
ほな、さようなら。雛子ちゃん。 (誰が来るか!ボケッ!)
(ボケはそっちでしょ!)