“自称勇者の冒険~8話目~”

~前回までのあらすじ~

どうも、勇者です! お腹が空いた俺は魔法使いがくれた パンの巻物を読んだんだ。

すると手持ちの薬草が 全部パンに変わってしまった! なんという悲劇……! でもそこで悲劇は終わらなかった。

近くに落ちていた腕輪を装備したら なんと俺は呪われてしまった! おまけに賢者がピンチに! 果たして賢者はどうなるのか!

待っててくれ!! 今助けに行くぞ、賢者さん!!

………

……

~不思議なんじゃねダンジョン~      *魔物ハウス*

魔物 「テヘペロォオオオオオオッ!!」

賢者 「え~い!イオなんとか!」

魔物達に666のダメージ!! 魔物達は跡形も無く消し飛んだ!

賢者 「うふふ~、  あまり私を怒らせない方が  良いですよ~。うふふ~」

勇者 「あれ、俺の出番無し?」

魔法使い 「そうみたいね」

勇者 「せっかく賢者さんに良い所を  見せる事が出来ると思ったのに…  残念だ……」

魔法使い 「…ところで呪いを解いて  もらわなくていいの?」

勇者 「そ、そうだ!  お~い、賢者さ~ん!」

賢者 「あら、勇者さん。  やっと見つけましたわ~」

勇者 「そんな事より、俺のこの呪いを  解いて下さいッ!!  お願いします!!」

賢者 「はい、良いですよ~。  ……ってあら、この呪いは…」

賢者 「ごめんなさい…勇者さん。  私ではこの呪いは解けません」

勇者 「えっ」

賢者 「呪いとしての効果は大した事は  無いのですけど……。  呪いそのものの力が強すぎて…」

賢者 「私の解呪魔法では無理です…。  ごめんなさい……」

勇者 「この呪いの効果は何なんですか?  教えて下さい賢者さん!」

賢者 「えっと…じゃあとりあえず…  あの魔物を倒してみて下さい。  そうすれば分かると思います」

勇者 「あの魔物ですね!  うぉりゃぁぁぁ!  かかって来い魔物ぉッ!!」

魔物 「プギャァアアアアアアアッ!!」

勇者の攻撃! 魔物に15のダメージ!

魔物は倒れた! 経験値を10手に入れた!

勇者 「倒しましたけど  今ので何か分かりましたか!?」

賢者 「う~ん…じゃあ次は  あのちょっと強そうな魔物を  倒してみて下さい」

勇者 「分かりました!  あのなんか王様に似てる魔物  ですね!!」

魔物 「ワシガキングダムゥゥゥゥッ!」

勇者の攻撃! 魔物に30のダメージ!

魔物は倒れた! 経験値を10手に入れた!

勇者 「あ、あれ……?  なんか経験値が変わってない気が  するんだけど……まさか…」

賢者 「やはりそうですか……」

賢者 「恐らくこの呪いの効果は……  いくら強い魔物を倒しても  経験値を10固定にする呪い…」

賢者 「遥か昔、ある王国にこの呪いが  かけられ一夜にして国の人口が  半分になった禁断の呪い……」

賢者 「古の魔王…カキンスウルが遺した  経験値下方修正呪術とみて  間違いないでしょう…」

勇者 「なん…だと……?  ど…どうすればこの呪いは  解けるんですか!?」

賢者 「この呪いを解くには確か……  カキンと呼ばれる町にある  カキン神殿で………」

賢者 「そこの神官様に10万円を払う事で  解呪して下さると聞いた事が  ありますが……」

勇者 「高っ!!」

賢者 「でもそれしか方法は無いんです。  その呪いはその方法でないと  解く事が出来ないんですよ…」

勇者 「じゃあ…俺は呪いを解くまで  経験値が10固定なんですか!?」

勇者 「経験値10固定じゃレベルが全然  上がらないじゃないですか!!」

賢者 「そうですよね……。  困りましたよね……」

魔法使い 「そんなあなたにこれをあげるわ。  さっきそこで見つけたのだけど…  一つ分けてあげるわ」

勇者 「何ですか…これ…。  なんか種っぽいですけど  金色に輝いてるんですが…」

魔法使い 「飲んでみれば分かるわよ。  いいから飲みなさい」

勇者 「ぶつぶつ……ムシャッ…  パクパク……ゴクン…」

れれれ れっれっれ~♪

勇者のレベルが1上がった!! 勇者はLv.5になった!

勇者 「うおおおおおおッ!?  何だこれ!俺のレベルが1だけ  上がったぞ!?」

魔法使い 「それは幸せの種というものよ。  飲めばたちまちレベルが1上がる  という凄いアイテムよ」

勇者 「……という事は  それを99個飲めば……  Lv.99も間違いないという事か!」

魔法使い 「まあそういう事ね」

勇者 「よし…ならば早速…  この種をもっと探そう…!  クックック…」

魔法使い 「……ねえ」

勇者 「ん?何だ?」

魔法使い 「ここに来た本来の目的を  忘れないようにね」

魔法使い 「ここに来た本来の目的は  最下層にあるお宝なんだから」

勇者 「え…ああ、分かってる。  そんな事は…俺が忘れてるとでも  思っていたのか?」

魔法使い (忘れてたでしょ……)

勇者 「よ、よし!  じゃあ賢者も見つかった事だし  最下層を目指して進もうか!」

勇者 「今なら俺は何でも出来そうな気が  しないでもないからな。  さあ行くぞ、皆!」

魔法使い (駄目ねこの勇者……  私がサポートしないと……)

賢者 「は~い、  無理はしないで下さいね~」

勇者 「待っていろ、最下層!  目指せお宝ゲットだぜ!!」

魔法使い 「はいはい……」

……

つづく……。

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Posted at 2012/07/18 21:47 Viewed 23 times

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やっぱりネタが危ない。

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