“幼馴染のお願い1”

あ、あのね···。 お願いが、あるの···。

ん? おぅ、何だ?

う、うん。 あのね···そのぅ···。 えっと···。

何だ? いやに歯切れが悪いじゃないか。

い、いやそれはその···。 ちょっと恥ずかしいというかなんというか···。

ほほーう、幼が恥ずかしがるなんて珍しい事もあるもんだ。 明日は雪でも降るんじゃないか?

わ、私だって恥ずかしい事くらいあるよ! 大体雪なんて降る訳無いじゃない! まだ9月だよ!?

冗談だよ。 真に受けるなって、ハハハ。

う~、男のいぢわる~。

ハハハ、ゴメンゴメン。

それで、お願いって何なんだ?

う、うん。 あのね、私たちってちっちゃい頃から一緒じゃない?

幼稚園から高3の今もずっと同じクラスだし、部活も同じだし。

そうだな、幼稚園からだからかれこれもう15年近く一緒にいることになるなぁ。

ち、ちなみに男は進学だよね···? どこに進むかもう決まってる?

俺は○○大学に進もうかと思ってる。 家から近いし、学費もそこまでじゃないし。

同じだ···。 良かった···。ホッ

ん?

あ、ううんなんでもないよ!

そか。 で、お願いって?

うん、それでね。 確かにずっと一緒だけど最近は、その、あんまり一緒に、いない、じゃない?

んー、まぁ受験勉強やら友達付き合いとかもあるしなぁ。

うん···。 だから、今すぐにって訳じゃなくて、いいんだけど···。 その、お、男と···。

お、おぅ···ゴクリ

で、で、で··· バクバク

でー···かけたいなって。 (う~、私の意気地無し···。)

え? 何だ、そんなことか。 恥ずかしがる事なんて無いじゃん。

そ、そんな事って···。 いつも遊ぶ時は男から誘ってくれるから、私から誘う事ってないから私としてはやっぱり恥ずかしいんだもん。

そーだったっけ? まぁ幼が言うならそうなんだろうな。

結構思い詰めた顔してたからてっきり告白でもされるのかと思っちまったぜwww なんちゃってwwwww

なっ···!

そ、そんな訳無いじゃない! ばかぁ!!

いや、冗談ですよ? ハハハ。

だ、誰が男なんか!! もぅ知らない! 帰る!またね!

怒ってんのにまたねって···ブクク はぁ···。

誰が男なんか···か···。

全くもう男ったらデリカシーないんだから···! こっちの気も知らないで! ガチャ ただいま!

おねぇちゃんおかえり~。

ってどうしたの? なんか、荒れてるね?

もー、聞いてよ妹~! 男ったら酷いんだよ!?

あー、ハイハイ。 じゃあお部屋行こっか。 ここじゃご近所さん、と言うか男お兄ちゃんのお家に迷惑だし。

ふぅーん、そんなことがあったんだ。 奥手なおねぇちゃんにしては頑張ったね。

どー言う意味よ!?

あぁごめん、お兄ちゃんにだけ奥手なおねぇちゃんにしては頑張ったね。

うぐっ···。

クスクス

そ、そんな事無いもんっ···。

(お兄ちゃんの事になると可愛いなおねぇちゃん)クスクス

んー、でもそうね。 おねぇちゃんはまぁアレとして、確かにお兄ちゃんもちょっとデリカシーに欠けてるよね。

でしょ!? 妹もそう思うでしょ!?

って私がアレってどう言う事よ!?

はいどうどう。 おねぇちゃんはおねぇちゃんでヘタレてデートって言えなかった訳でしょ?

そ、それはまぁそうだけど···。 だって恥ずかしいし、お、男に引かれたらとか嫌われたらとか色々考えちゃって··· ゴニョゴニョ

(何この姉、可愛い。)

うー、ダメだな私って。 こんな素直じゃない女の子なんて男に嫌われちゃうよね···。

(大丈夫なんだけどなぁ···。) (これはアレですね、幼馴染みという距離が近すぎて逆に素直になれない的なアレですね。)ウフフ

な、何笑ってるのよぉ! 結構真剣なんだよ!?

ごめんねおねぇちゃん。

うーん、そうねぇ。 一応お兄ちゃんはデートしてくれる訳なんでしょ?

デ、デートとはいってないけど、まぁ、一応。 うん。

じゃあ大丈夫だよ。 うんうん。

そ、そっかなぁ···?

まぁ、問題があるとしたらお兄ちゃんのデリカシーの無さとおねぇちゃんが素直になれない所かな?

だ、大問題じゃない!

う~ん、 応援はしてるけどこればっかりは本人達の気の持ちようだしね。

そ、そうだよね···。

(う~ん、どうしたものかしら。)

(そうだっ!)

おねぇちゃん、あたし用事思い出したから出掛けてくるね!

え? 今から? もう夕方だよ?

あぁ、大丈夫、お隣だから。

じゃ、あたし行ってくるから~。

ちょっ、妹ぉぉぉぉ!?

ピンポーン こーんばーんわー!

ガチャ あれ、妹じゃん。 どしたん?

あ、弟くんこんばんわ。 遊びに来たよ~。

おう、まぁ上がれや。

おじゃましまーす!

妹ちゃんこんばんわ。

あ、お兄ちゃんこんばんわ。

お兄ちゃんまたおねぇちゃんと喧嘩したでしょ! 帰ってくるなり男がーって、大変だったんだよ?

おねぇちゃん宥めるの大変なんだからねっ。 (嘘だけど。)

アハハ···ごめんね。 そんなつもりは無いんだけどさ。

そんなんじゃおねぇちゃんに嫌われちゃうよ? あれでも女の子なんだからもう少し気を使ってあげてね?

うっ···。 それは困るな、肝に命じておきます、ハイ。

ウハハハwwww兄貴も妹にゃ弱いんだなwww

弟くんうるさい

あ、ごめん···。

(人の事言えねーじゃねぇか。) さて、妹ちゃんゆっくりしていってね。

はーい、そうさせてもらいます。 じゃあ弟くんのお部屋に行こっか。

え! あ、おう、わかった。

さ、さぁーて、何するよ? ゲームか?

はー、久々にお部屋まで入ったけどあんまり変わってないんだね。 キョロキョロ

お、おい、あんまりジロジロ見んなよ!

フフ、ごめんなさい。

いや、まぁいいけどよ。 で、何して遊ぶよ?

ねぇ、私たち付き合いましょう。

おうわかった

って、ハァ!?

なによ、嫌なの?

いや、そんな事はねぇけどよ。 むしろ嬉し···いやその突然すぎでよくわかんねぇっつーか、俺は高1だけど妹はまだ中3だし···ゴニョゴニョ

嫌なんだ··· グスン

や、な、泣くなよ! な?

嫌···なんだ··· グスン

だぁぁぁ! わかったわかった! 俺も男だ、付き合うよ! ってか付き合って下さい!

(ホントは妹の受験が終わったら俺から言おうと思ってたんだけど···。)

ウフフ、ありがとう弟くん。

って涙出てねぇし! ナニコレ俺嵌められた!?

もう、こーんな可愛い彼女が出来たんだから細かい事は気にしないの!

お前自分で言うか···いや、まぁいいか。

ウフフ、じゃあ本題に入るね。

ハイハイ···って今までのは前フリなのかよ!?

前フリって···。

はぁ、まあいいや。 んで、本題って何だよ彼女さん。

うん彼氏さん。 あのね··· カクカクシカジカ

なるほどね、兄貴と幼姉ちゃんが煮え切らないから俺達が外堀埋めるのか。

うん、二人とも幼馴染みっていう距離が邪魔してどうも素直になれないみたいでね。

近すぎるのも問題って訳か。

あたし達ってホントの兄弟のように過ごしてきたじゃない? 特にお兄ちゃんとおねぇちゃんは学校もクラスも部活も一緒で。

今の関係が居心地の良いもので壊したくないけどでも、それ以上の関係にもなりたいっていう葛藤がおねぇちゃんにはあるはず。

よくわかるな、そんなの。

わかるよ、そんなの。 だって姉妹だし。

ふーん。

あたしも、そうだったしね···。

ん? 何かいった?

何でもないよ、彼氏さん。

さいですか、彼女さん。

(しかし兄貴のやつまだ姉ちゃんと付き合ってなかったのか、てっきりとっくに付き合ってるのかと思ってた。)

で、俺らが付き合ったら兄貴達に何か影響あるのか?

多分ね~。 妹、弟同士が先にくっついたらさすがのお兄ちゃんでも何かしらアクションを起こすでしょ。

あたし達も幼馴染み同士だしね。

なるほどな。

あたし達はあの二人がどうにかなるまで付き合ってるフリをしておけば良いの。

何だ、付き合うのはフリなのかよ···。

(拗ねてる、可愛い)クス その先は弟くん次第かな~♪ じゃ、あたし帰るね。 バイバイ彼氏さん。

あ、おい! 行ってしまった···。

その先は俺次第って事はチャンスはあるのか···。 うん、頑張ろう。

1853年 徳川家定が江戸幕府第13代将軍となる。 ペリーが浦賀に来航。プチャーチンが長崎に入港。 1854年 ペリーの再来航による日米和親条約締結(日本の開国) っと。

コンコン、ガチャ 兄貴いる~?

おう、どうした?

いやぁ、それがさ···。

お前も何かお願いか?

も?

いや、なんでもない。

(姉ちゃんか···。)ププ お願いじゃなくて報告っつーかなんつーか。

報告? また何かやらかしたのか?

そんなんじゃねぇよ~、良いことだし!

そうか、珍しいな。 で、何だ?良いことって?

うん、あんな。 い、妹と、付き合うことに、なった。

え!? 急だなぁ~おい。 と言うか妹ちゃんまだ中3だろ? 大丈夫なのかよ?

あー、いやうん、まぁ、俺も受験が終わるまではって思ってたんだけど向こうから言われちゃ···さ。 その、俺も嫌じゃないし···。

なんだよなんだよ、お前らそんな進んでたのかよ。 俺なんかまだ···はぁ。

え、あにきまだねえちゃんとつきあってなかったのか~!

何だその分かりやすい驚いたフリは。

てっきりとっくに付き合ってるのかと思ってたからさ。 (ついさっきまで)

いや、まぁ、い、色々あるんだよ···!

ふぅーん、まぁ、そゆことなんで。 じゃ! (ボロが出る前に退散しましょ。)

はぁ、あいつらに先越されたか···。 おれも、腹括るか···? いや、しかし···

第二話へつづく···

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Posted at 2012/09/11 18:31 Viewed 43 times

From Author

何かためしにやってみるかと思ったら思いの外長くなってしまった···。自己満でやってるんで内容はあってないようなもんです。そんな感じでお願いします。

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