『自称勇者の冒険~2話目~』

俺の名前は勇者(自称)!!

王様に城へ招かれた俺は 魔王を倒しに行く事を命じられた!

魔王を倒せば俺も真の勇者として 認めてもらえるだろう!!

そんなわけで俺は とりあえず近くの町へやって来た…

勇者 「ここが始まりの町かー。  結構平和そうな町だなぁ」

勇者 「さて…とりあえずまずは  錆びた剣をお金に換えようかな」

勇者 「道具屋は……と」

勇者 「あ、あの店かな!」

勇者 「すみませーん」

道具屋 「はい!何の御用でしょうか♥」

勇者 「この錆びた剣を  買い取って下さい」

道具屋 「申し訳ありません、お客様。  うちは新品の物しか  買い取らせて頂いておりません♥」

勇者 「え…でも道具屋って  何でも買い取ってくれますよね。  RPGとかでは」

道具屋 「そうですねー。  でもそんな錆びた剣が  商品になると思います?」

勇者 「……ならないと思います」

道具屋 「分かれば良いんですよー♥」

勇者 「………」

道具屋 「ところで何か買っていきません?  今なら薬草が10円ですよ~♥」

勇者 「いや…良いです。  所持金が50円しかないので」

道具屋 「ちっ……何だぃ冷やかしかい」

勇者 「あ…あの!  どうしても駄目ですか!?  剣を買い取って頂くのは!」

道具屋 「はぁ?無理に決まって……」

道具屋 「っと……ごめんなさい♥  うちではちょっと無理です」

勇者 「そう…ですか…」

勇者 「…すみません。  じゃあ失礼します」

道具屋 「は~い。  今度は何か買って下さいね~」

道具屋 「………」

道具屋 「ちっ……やっと帰ったか。  あんな錆びたもん買うかっての」

道具屋 「さ~て、  お仕事に戻らなくちゃ!」

道具屋 「あ、そうそう。  塩撒いておかなくちゃ~♥」

………

勇者 「あ~…困ったなぁ。  こんな錆びた剣じゃ  どうにも出来ないよ……」

勇者 「何とかして強い武器を  手に入れないと……」

勇者 「う~ん……  とりあえず王様の言った通り  近くの魔物を倒しに行こうかな」

勇者 「お金が貯まったら  また戻ってくればいいか…」

勇者 「よし、そうと決まれば  早速行ってくるか!!」

勇者は町から出て行った。

こうして俺、勇者(自称)は お金を貯める為に魔物を倒す事に したのだった……。

俺…この戦いでお金を貯めたら… 強い武器を買って魔王を倒しに 行くんだ……

つづく……。

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公開日 2012/07/12 04:03 再生回数 23

作者からのコメント

そうだ、道具屋に行こう。

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